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「今どき…」柏崎市長、東電にIDカード廃止提案 柏崎刈羽原発

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「今どき…」柏崎市長、東電にIDカード廃止提案 柏崎刈羽原発

新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は2日の定例記者会見で、東京電力柏崎刈羽原発の運転員が同僚のIDカードを使用して中央制御室から退出した問題について「今どきIDカードを使うのはやめた方がいいのではないか」と東電に提案したことを明らかにした。【内藤陽】

IDカードで運転員らの出入りをチェックする保安システムの不具合を東電が「長期間、放置していた」とも指摘。桜井氏は「せっかく動いた原子力発電をまた止めざるを得ないようなことになりかねない」と強い危機感を示した。

不適切なIDカード使用があったのは今年2月。入社1年目の研修生が中央制御室から出る際に、自身のIDカードを室内に置き忘れたままゲートに入って出られなくなり、慌てた研修生を助けようと、先に出ていた入社2年目の運転員が自分のIDカードを使って助け出した。本来なら同一のIDカードで2度退出したとしてエラーが出るはずだったが、エラーは出ず、不適切な退出を検出できなかった。

桜井氏は「カードなので、紛失したり忘れたりすることがある。生体認証にできないものか」と述べた。8月18日に柏崎刈羽原発の稲垣武之所長ら幹部と面会した際、そうした考えを伝えたというが、稲垣氏の返答はなかったという。

問題となった出入り管理システムは2004年に運用を開始し、2016年ごろから不具合が発生していた。桜井氏は「機械が古かったとか、経年劣化とか(柏崎刈羽原発内の施設や設備で)よく聞くトラブル(の一つ)。ここ10年、いろいろなトラブルに関する(東電と)私たちとのやり取りは数え切れない」と痛烈に批判した。「一番大事なセキュリティー関係の機器の更新はしっかりやってほしい」と注文を付けた。

柏崎刈羽原発6号機が17年に原子力規制委の安全審査に合格した際、東電は「安全性をおろそかにして経済性を優先しない」との約束を、法的拘束力を持つ保安規定に明記した。桜井氏は不具合が頻発していた出入り管理システムについて「(東電の)財務体質が厳しいから更新を怠ったということではないと信じるが、結果的に不具合を長期間、放置していた。入室時ではなく退出時だからそんなにお金をかけなくてもいいだろうというような認識があったのでは困る」と指摘した。

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