10月増税で逆風の第3のビール 開幕間近「令和のビール戦争」
そのビール缶を飲む直前に冷凍庫へ移して3分間置く。缶の側面にカーブの模様が青く浮かび上がると、店で飲む時と同じような飲み応えを味わえる合図だ。
アサヒビールの野間和香奈・新ブランド開発部長(44)はそう話す。看板銘柄「スーパードライ」の味をリニューアルして、キレが増す低温状態でもコクを感じやすくしたという。
現在、標準サイズの350ミリリットル缶でビールの酒税は約63円。これに対して発泡酒と第3のビールは約47円。ところが10月1日の酒税法改正で、いずれも約54円に一本化される。
約9円の減税になるビールは値下げできるが、約7円の増税となる発泡酒と第3のビールは価格転嫁を迫られる。低価格を武器に、自宅で毎日飲む晩酌用としての需要を取り込んできた発泡酒と第3のビールにとっては逆風だ。低価格志向の消費者をつなぎ留めようと、大手ビール各社は相次いで「新商品」を投入しようとしている。
東京都心で30度超えの真夏日を観測した7月中旬のある日。東京駅丸の内口の正面に建つ「丸ビル」1階のエントランスホールの一角には、平日の昼時にもかかわらず行列ができていた。生ビールのグラスを受け取った会社員風の男女らは、テーブル席に座るとうまそうに飲み干した。
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