HTB歌劇団、長崎をPRへ アンバサダー就任「心でつなぐ」
長崎県佐世保市のハウステンボスを拠点に活動する「ハウステンボス歌劇団」が7月、長崎の魅力をPRする「県国際観光ウェルカムアンバサダー」に就任した。歌劇団のトップスター、優雅(ゆうが)さんは、13年前に簡易なステージから出発した歌劇団の歩みを振り返り、「奇跡だと感じる。舞台人として、世界の一人一人を心でつなぎたい」と語る。
2013年にオーディションや他の歌劇団出身者ら16人で結成。優雅さんは結成時からのメンバーだ。現在は約1000席ある歌劇大劇場で公演を重ねるが、当初は園内の50席ほどのビニールテントのステージで、夏は汗が流れ、冬は凍えた。
ファンが座席を埋めてくれたが、風が強い日に観客が一人だけだったことがあり、優雅さんは「一人の時こそ、満員の舞台よりも全力で届けよう」と団員に呼びかけた。その観客は今も公演を見に来る。
徹底してきたのは「歌劇団が一人でも多くの人に愛されるため、お客様や仲間を差別なく愛してきたこと」。身近な人と偽りのない人間関係ができることで、舞台にも真心が広がると思う。
歌劇団を目指す団員養成の歌劇学院も14年に発足。優雅さんとともに観客の心をつかもうと歩む団員は総勢70人規模となった。「雅(ブルーローズ)」など六つのチームで構成し、歌劇大劇場の他に、中国やタイ、ベトナムなどでも公演を重ねる。
県によると、県内へのインバウンド(訪日客)誘客に向け、歌劇団の活動を通じて長崎をPRしてもらおうと、アンバサダーを委嘱した。長崎検番などを含め3例目。【柳瀬成一郎】
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