MMX打ち上げ成功「計画通り」 JAXA、火星圏探査へ第一歩
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日午前4時41分、火星衛星探査機「MMX」を鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット10号機で打ち上げ、火星に向かう軌道への投入に成功した。火星付近には来年8月ごろに到着する。火星の衛星「フォボス」から砂や細かな石などを採取し、地球に持ち帰る計画だ。完遂できれば、火星本体も含めた「火星圏」から試料を地球に持ち帰る世界初の快挙となる。
JAXAの川勝康弘・MMXプロジェクトマネジャーは打ち上げ後の記者会見で「探査機は(ロケットから)分離された後、安定な状態にある。計画通りに行きほっとしている」と笑顔を見せた。
探査は5年間の計画。2029年ごろにフォボスに着陸して10グラム以上の砂などの試料を採取し、31年度に試料が入ったカプセルを地球に帰還させる。
フォボスは、火星から約6000キロ離れた地点を周回する「火星の月」。直径23キロのジャガイモのような形をしている。本格的な探査の実績はなく、「太陽系で最も重要な未踏峰」(JAXA)とされる。
試料を地球に持ち帰り、詳細に分析することで、フォボスや火星の成り立ちを明らかにする。その上で、地球型惑星に生命が存在できるようになった理由に迫る。火星の有人探査を見据え、火星衛星を拠点として利用できるか否かも調べる。
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