「ChatGPT Work」の仕組みに関する考察
親愛なる読者の皆さまへ。ご存じの通り価格高騰などの悪影響でサーバー運営がとても苦しい状態です。回線や台数を整理し見直せる部分は全て見直しましたが、やはりまだ危険水域です。このままだと1ページを10分割ぐらいして無理矢理PVを増やさざるを得なくなってしまいます。そこで、GIGAZINEの物理的なサーバーたちを、たった1円でも良いので親愛なる読者の皆さまに支援してもらえればとっても助かります!今すぐ寄付は上のボタンから! ・ これまでGIGAZINEを支援してくれたメンバーのリスト
オープンソース開発者の サイモン・ウィリソン 氏が、2026年7月に登場した「 60710-openai-chatgpt-work/" target="_blank">ChatGPT ワーク 」について調査を行い、わかった仕組みについてブログで情報を公開しました。 Understanding ChatGPT Work https://simonwillison.net/2026/Aug/30/understanding-chatgpt-work/ OpenAIは2026年7月9日にChatGPT Workを発表し、発表後も精力的に開発を続けています。ウィリソン氏はChatGPT Workは実際のところ2つの製品で構成されていると考えるべきとしており、以下のように便宜上呼び分けています。 ・ChatGPT Work Cloud :クラウド上で動作し、chatgpt.comまたはChatGPTモバイルアプリからアクセスできる。 ・ChatGPT Work Local :ChatGPTデスクトップアプリをインストールすることで使用でき、コンピューター上で直接ファイルにアクセスしたりプログラムを実行したりできる。 上記のうち、ウィリソン氏がより興味深いと感じたのはChatGPT Work Cloudの方です。
記事作成時点でChatGPT Work Cloudは月額20ドル以上の有料プラン加入者限定で提供されており、無料ユーザーや月額8ドルの「Go」プランユーザーは利用できません。OpenAIはChatGPTは「回答・説明・ブレインストーミング・短い下書き」に、ChatGPT Workは「ブリーフ・デッキ・分析・定期的な更新・ワークフロー・ファイルなど、明確な成果物作成させたい場合」に使うべきだと説明しています。しかしウィリソン氏はいずれののタスクも従来のChatGPTで十分可能であったと指摘し、ChatGPT Work CloudがChatGPTにない独自の機能を持っている点に目を向けるべきだと主張しています。 ウィリソン氏が徹底的に実験を行った結果、ChatGPT Work CloudにあってChatGPTにない機能は以下の通りです。 ・モデルの選択肢拡充 GPT-5.6 Sol・Luna・Terra(Light~Ultraレベル)・GPT-5.5(Light~Extra Highレベル)を選択可能。なおUltraモードはサブエージェントへの委譲をより積極的に行う特別なモードだとのこと。 ・インターネットアクセス付きコード実行環境 「Code Interpreter」の進化版であり、インターネットに直接アクセスしてパッケージのインストールやAPI連携が可能。 ・フル機能のヘッドレスChromeブラウザ ウェブサイトの読み込み・フォーム入力・スクリーンショット撮影・JavaScript実行まで可能。サインインが必要なサイトでユーザーに代わってパスワードや2FAコードの入力を促すことも可能(認証情報はユーザーが直接入力する必要あり)。
・永続的な共有ファイルシステム 各セッションは「/workspace/scratch/」以下に専用のフォルダを持ち、セッションを跨いでファイルにアクセス可能、さらに現在実行中の全Workセッションで共有可能。 ・ChatGPTサイトの構築・デプロイ 「Cloudflare Workers」を利用してHTML・JavaScript・サーバーサイド機能(Cloudflare D1・R2との連携含む)を備えたウェブサイトを構築・公開可能。 ・サブエージェントの実行 Sol・Luna・Terraのモデルをサブエージェントとして実行可能。複雑なプロジェクトで複数のエージェントを連携させる場合に有効なパワーユーザー向けの機能。 ・スケジュールされたプロンプト自動化 定期的にプロンプトを実行し通知を受け取ることが可能。ChatGPTでも利用可能ですが、ChatGPT Workは他の機能と組み合わせることで、たとえば ChatGPT Site の定期更新などに活用できます。 以下は「ChatGPTサイトの構築・デプロイ」機能を利用して実際に作成されたサイトです。 Pelicans in Her Piety: London https://london-pelicans-in-her-piety.simonw.chatgpt.site/
なお与えたプロンプトは以下の通り。 Figure out all of the places in London with a pelican in her piety, then turn that into a JSON file and build a ChatGPT sites site about them ChatGPT Work Cloudには上述の通り強力な機能がありますが、ウィリソン氏はセキュリティ面のリスクについて懸念を示しています。特に、別のブログでウィリソン氏が挙げている「 AIエージェントにとって致命的な三要素 」である「プライベートデータへのアクセス」「信頼できないコンテンツへの露出」「外部と通信する能力」の3つをChatGPT Work Cloudが全て有していることに警鐘を鳴らしています。おそらくCodexと同じ 自動レビュー メカニズムを採用しているであろうとウィリソン氏は予想はしているものの、OpenAIがプロンプトインジェクション攻撃からChatGPT Workセッションをどのように保護しているのかについてはさらなる情報公開を期待していることのことです。
また、ウィリソン氏はChatGPT Workの製品理解に非常に苦労したそうですが、理解を難しくしているのは、OpenAIがChatGPT Workを説明するのに「何をするか」ではなく「何のために使うか」という観点から行っていること、OpenAIがシステムプロンプトやツール記述を非公開にしていることに原因があるのではないかということです。 なお、ブログの公開後にウィリソン氏はふと思いつき、新しいワークセッションを開始して以下のプロンプトを与えました。 Build a site that lists every one of your tools - nearly grouped into categories - and for each one explain what it does. Try to exactly duplicate arguments and tool descriptions where possible.
この要約はメディアの公開フィードから5Newsが集約したものです。 文脈も含めた全文はgigazine.netにあります — コンテンツの権利はGIGAZINEに帰属します。