「本物の音」届け20年 NPO「子どもに音楽を」がコンサート
NPO法人「子どもに音楽を」(横浜市青葉区)の理事長を務める徳永扶美子さんにそんな思いが芽生えたのは、チェリストだった夫が亡くなって数年がたった頃だった。
兼一郎さんの死後、さまざまな思い出がよみがえる演奏会から足が遠のいていた徳永さん。2年ほどが過ぎ、N響の定期公演に出かけた。「何気なく周りを見たら、ほとんどがお年寄り。『これではクラシック音楽の将来はない』と思ってしまった」という。
振り返れば徳永さん自身、世界的音楽家の生演奏に衝撃を受けてピアニストへの道を志した。中学生の頃、地元・仙台で行われたヘルベルト・フォン・カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演を聴いた。「ただごとじゃないショックを受けた。こんなに美しく、素晴らしい音がこの世にあるのか、と」
同じような衝撃を子どもたちに体験させたい。流行歌みたいにすぐには親しくなれなくても「大きくなって『クラシックを聴いてみようかな』と思うきっかけになれば……」。そんな「小さな希望」から活動は始まった。
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