「自分で何とか…」 危険判定の家にとどまる高齢女性 熊本地震
熊本地震の被災地で「危険」と判定された自宅に住み続ける高齢の女性がいる。近所の避難所が閉鎖され、別の避難所を紹介されたが、余震におびえながらも我が家にとどまることを選んだ。
「窓もゆがみ、閉まったままで開けられない。家の中は熱気がこもるの」。西村さんがつぶやく。玄関には、被災家屋の倒壊危険度を調べる応急危険度判定で危険と判断された「赤紙」が張られていた。
地震前まで西村さんは夫の桂一さん(89)、長女(60)と3人暮らしだった。地震のあった7月28日は、介護が必要な夫に昼食を食べさせ、居間でテレビを見て過ごしていた。
午後4時半ごろ、夕食の準備のため台所でレタスを洗っていると「ガラガラガラ」と大きな音がし、携帯電話から緊急地震速報が流れた。しゃがみ込むと、食器棚からコップや茶わんが落ちた。居間にいた夫にけがはなかったが、西村さんは首や太もも、膝を打ち、あざができた。
地震翌日から約1週間は、夫と一緒に北九州市の次女宅に身を寄せたが、西村さんは持病の薬が必要だったため、熊本に戻った。持病の胆管の病気の手術を受けた夫は、自宅から約1キロの介護施設に入所した。
困ったのは、西村さんが過ごしていた町立竜北東小の避難所が、夏休み明けの授業のため8月下旬に閉鎖されたことだ。町から代わりの避難所として案内されたのは、自宅から約2・7キロ先の中学校だっ…
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