「名前引き継いだこと誇りに」遺族代表に若者 同時多発テロ25年
2001年の米同時多発テロから25年を迎えた11日、ハイジャックされた旅客機が激突したニューヨークの世界貿易センタービル跡地やワシントン近郊の国防総省などで追悼式典が開かれた。事件の風化が懸念される中、遺族代表として多くの若者が犠牲者の名前を読み上げ、故人の思いを継いでいくことを誓った。
ビルの北棟に最初の飛行機が激突した午前8時46分を皮切りに、他の3機の飛行機が衝突した時刻と2棟のビルが崩壊した時刻に合わせて黙とうが行われた。
事件で祖父を亡くした少女は「おじいさんに会いたかった」と述べ、「あなたの物語は(家族から)聞いている。あなたがいなくて寂しいが、ずっと愛している」と語りかけた。
同名の叔父を亡くした少年は「あなたが周囲の人にどれだけ笑顔をもたらし、深く愛されていたかを知っている。私はあなたの名前を引き継いだことを誇りに思う」と話した。
式典にはバンス副大統領のほか、テロ当時の大統領だったブッシュ氏やオバマ氏ら歴代大統領が参列。一部遺族から不参加を求められていたニューヨークのマムダニ市長も出席した。
トランプ大統領は国防総省の式典に出席。トランプ氏は演説で「我々は(同時多発テロを)決して忘れない」と強調。その上で「(テロ後の)25年間、勇敢な人々が米国の安全を守ってきた。我々は今、世界で最もテロを支援している国家と戦う軍人に敬礼しなくてはならない。イランに決して核兵器を持たせてはならない」と述べ、対イラン戦闘を正当化した。
また、式典では初めて、テロに関連した病気などで亡くなった人々にも祈りがささげられた。テロ後のビル倒壊で大量の有害物質を含む粉じんが発生し、吸い込んだ多くの人々ががんや呼吸器疾患を発症している。【ニューヨーク三木幸治】
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