「89歳」の貴婦人が走る SLやまぐち号C57、6年ぶり復活へ
JR山口線の観光列車「SLやまぐち号」の報道機関向け試乗会が19日にあった。「貴婦人」の愛称で知られるC57形1号機が10月3日、6年ぶりに営業運転を再開するのを前に、客車5両を牽引(けんいん)して新山口(山口市小郡令和1)―津和野(島根県津和野町)間62・9キロを走った。
市街地を抜けて間もなく、仁保駅(同市仁保中郷)に到着。ここから一番の難所、田代峠が控える。機関助士がどんどん石炭をくべ、蒸気圧を上げた。釜内の温度は1500度に。終着・津和野まで石炭1トン、水10トンを費やす。
田代峠を越えた先の篠目駅(同市阿東篠目細野)までは山口駅(同市惣太夫町)との標高差が最大約250メートル。仁保駅を出発した貴婦人はレールに砂をまきながらゆっくり進む。途中のトンネルでは吹き出す煙がわずかに車内に流れ込み、車内は「SLの匂い」に。昭和の鉄道旅をほうふつとさせた。
午後13時6分、津和野駅に到着。井上久利運転士(45)は「山登りは車輪を空転させないように気を使う。C57の汽笛やドラフト音を楽しんでほしい」とSLの旅をPRした。
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