隣で見守るワン セラピー犬が子どもの音読支援 科学的検証へCF
子どもが犬の隣で本を声に出して読む「読書犬活動」に取り組むNPO法人とちぎアニマルセラピー協会(栃木県鹿沼市)が、活動の成果や影響を科学的に検証するため、大学との共同研究に乗り出す。研究費などの資金を確保するため、クラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。10月8日まで。【松沢真美】
読書犬活動は、人前で音読する際に緊張や不安を感じる子どもに、読み間違いを指摘せず評価もしない聞き手として犬が静かに寄り添う取り組み。1999年に米国から始まり、国内でも図書館などで実践されているが、日本の環境や文化に合わせた手法の開発などが課題で、国内での研究はまだ限られている。
同協会は2016年に設立。セラピードッグによる病院や福祉施設での訪問活動、子どもたちの読書支援、障がい児や不登校児の居場所づくりなどに取り組んでいる。読書犬活動はこれまで、県内の図書館などで実践し、多くの子どもたちが犬への読み聞かせを通して笑顔を見せてきたという。
一方、効果を示す客観的なデータが不足していることが、公的な場所での活動普及の課題となっていた。同協会は設立10周年を機に、これまでの現場の経験を踏まえて、大学と連携して科学的検証を行うことを決めた。
研究では、犬の同席が子どもの音読時の不安や緊張、読書意欲、自己認識にどのような影響を与えるかを調査する。同時に、活動に参加する犬のストレスなど「犬の福祉」の観点からも検証を行う。
CFは専用サイト「READYFOR」で実施中。目標金額は50万円で、目標に達した場合のみ資金を受け取れる「オールオアナッシング方式」を採用。集まった資金は共同研究費用などに充てられる。
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