浜松駅前で平和の実現訴え4000日 「次世代に健全な社会を」
雨にも負けず、風にも負けず、街頭から平和の実現を訴え続けます――。安倍政権下での安全保障関連法案の反対運動をきっかけに始まった、女性たちによるJR浜松駅北口前での連日の「スタンディング」が27日、4000日を迎えた。中高年世代が中心の活動だが、強い思いを背景に衰えることはない。
「台風で電車がとまったなどで、活動できなかったのはこれまで1日か2日ぐらいでは」。そう振り返るのは、活動が始まった2015年9月14日から声を上げ続けている浜松市中央区在住の門奈陽子さん(78)だ。当時法案に反対する市民らの抗議集会は全国各地で展開され、浜松市内でも毎回100人単位の人たちがデモや集会に参加した。
門奈さんもそのうちの1人。集会などは夕方から夜にかけて行われるケースが多く、家庭の「仕事」を抱える女性たちが参加しやすいようにと、活動は駅前での午前11時から正午までの1時間に限定した。安保関連法案は9月19日に成立するが、その後もさまざまな社会問題を取り上げてきた。
憲法改正、非核三原則の撤廃、中部電力浜岡原子力発電所でのデータ不正、中東情勢の悪化やロシア・ウクライナの戦争……。暮らしに直結する身近なものから国内、世界へと社会問題が尽きることはない。今中心になって活動するのは10人弱の女性たちだ。
門奈さんは「組織だったものではなく、だれの指図を受けるでもない人たちが、一人一人の強い思いで活動している。健全な社会を次の世代にしっかり引き継いでいくため、立ち続けていきたい」と決意を語る。
「4000日」を迎えた27日、浜松市内の友人に会いに来た東京都中野区の伊藤襟香さん(41)は「今は歴史の教科書で学んだ『戦前』の状況に似てきている。とても怖い」と憲法9条を守る署名活動に応じていた。【照山哲史】
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