茂木外相、米のICC制裁は「わが国の立場と相いれない」
茂木敏充外相は25日の記者会見で、米国が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを制裁対象に指定したことについて、ICCへの一貫した支持を示した上で、「わが国の立場と相いれるものではない。赤根所長が直面する深刻な危機感や懸念を共有している」と強調した。
政府は制裁直後の19日、高市早苗首相らが「大変残念」などと発言したが、米国への配慮が目立ち、「弱腰だ」との批判が国内外で出ていた。茂木氏は批判を踏まえ、従来より踏み込んで強い危機感を表明した形だ。
茂木氏は、米国に対し、赤根氏を制裁対象にしないよう複数回働きかけたと説明し、米国が今後もICCへの圧力を強める可能性も指摘。関係国と協議して「国際社会の法の支配強化にしっかり取り組みたい」と述べた。一方で、ICC自体が適正に運営されるよう対処する考えも示した。
米国の制裁発表後、外務省の中村和彦国際法局長がオランダで赤根氏に面会したという。茂木氏は制裁に関して赤根氏を「しっかり支援したい」とも述べた。【田所柳子】
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