千葉豪雨で放置車両2700台超か 「道通れない」 事故も続発
13~14日に千葉県を襲った豪雨で、冠水した道路で水没して動かなくなった放置車両は少なくとも約2700台に上ったことが、県や千葉市への取材で判明した。車両の撤去作業は16日も続いたが、放置車両に走行車がぶつかってしまう事故がこれまでに続発している。
市原市五井の市道では15日午前1時45分ごろ、乗用車が放置車両に衝突し、はずみで対向車線を走行中の車にもぶつかり、対向車の運転手は軽傷を負った。片側1車線の直線道路で、放置車両は中央部分に止まっていたとみられる。
乗用車を運転していた男性(35)は無免許で、県警が自動車運転処罰法違反(無免許過失運転致傷)の疑いで逮捕。男性は「駐車している車に気づかなかった」と話しているという。
県警によると、こうした放置車両との物損事故が各地で発生している。放置車両を巡っては「危ない」「道が通れない」といった通報も相次ぎ、一部では通行を規制。千葉市若葉区を管轄する千葉東署の杉本剛副署長は「スピードを出さず車間距離を空け、普段以上に安全運転を心がけて」と呼びかけている。
千葉市は特に放置車両が多い。市は16日、市が管理する道路だけでピーク時は約2500台だったと発表。これまでは約1000台と概算していたが、実際に現場を訪れて約2500台を確認した。このうち約500台は通行の支障になるとして移動作業を進めている。このほかに県管理道路で約200台が確認されたが、把握できていない自治体が多く、実際の放置車両はさらに多いとみられる。
「故障車」「レッカー手配中」。豪雨から3日たった16日でも、千葉市中央区の路上にはこんな張り紙をした車が止まっていた。片側2車線のうち1車線しか通れず、渋滞の原因になっている。近くに住む男性(59)は「車道が狭くなって、自宅から廃棄物を出せない」と困っていた。
千葉市若葉区の大手レッカー業者には移動の依頼が殺到している。13日午後~16日午後、ドライバーや保険会社からの依頼が約550件に上った。普段の半月分の依頼が、わずか3日間で寄せられたことになるという。
同社は、自社の駐車場で40~50台の水没車を預かっているが、受け入れる余地がなくなった。修理業者が盆休みのため、搬出することもできないという。社長は「大忙しだが、車の置き場所がない」と話した。【高橋晃一、合田月美、柴田智弘、石川宏】
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