「われわれこそが多様性」 矛先向けられたバウハウスの反論
めまぐるしく変化する国際情勢は、日本での暮らしとも密接に関わっています。紛争、国際政治、気候変動といった硬派なテーマから、外国の流行や食などソフトな話題まで、多角的に伝えます。
ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」ザクセン・アンハルト州支部は、9月6日の州議会選挙の公約で、「モダニズム建築」で有名な美術学校「バウハウス」を「反ドイツ的」と名指しで批判した。バウハウスが開校していた20世紀前半に建てられた建築の維持などを担う財団の関係者は、弾圧された過去を今に重ねている。
<主な内容> ・弾圧の記憶ふたたび ・バウハウスが体現するもの ・政治に翻弄された歴史 ・議論避けた既成政党 ・専門家「ナチズムの踏襲」 関連記事があります。 拡大するドイツ極右政党AfDの公約が物議 標的は「バウハウス」
美術学校時代の建築の維持や美術館の運営を担う「バウハウス・デッサウ財団」(同州デッサウ)のバーバラ・シュタイナー理事長の脳裏に浮かぶのは、ナチス政権下で当時のバウハウスがたどった運命だ。
1933年に樹立したナチス政権は、文化や芸術を統制し、民族の優秀さや勇敢さを表現するものを推奨した。ナチスの目標に合致しないと判断されると「退廃芸術」として弾圧された。バウハウスも退廃芸術とみなされ、開校からわずか14年の33年に閉校に追い込まれた。
シュタイナー氏はAfDについて、「ドイツ的」か否かで文化の価値を決める方針がナチスと酷似していると指摘し、「ナチスと同じ言葉を使ってバウハウスを批判している」と述べた。仮に州議選でAfDが過半数の議席を獲得すれば「この州の文化と教育は今と全く違うものになるだろう」と警告した。
拡大するドイツ極右政党AfDの公約が物議 標的は「バウハウス」 9/3 16:00 深掘り 排外主義を堂々と唱える独AfD でも支持者は「極右ではない」 10/5 05:01 東西格差、難民の凶悪事件を背景に 独第2党躍進の「極右」AfD 2/24 20:33 深掘り 4000万円を極右に献金した73歳の告白 陰謀論は「だが真実だ」 10/5 05:00 深掘り 欧州を席巻する極右・ポピュリスト政党 排他的な主張武器に躍進 7/30 06:02 図解あり 足りない住宅 あふれる難民 ドイツで「極右」伸長の背景とは 2/17 15:01 あわせて読みたい この記事の特集・連載 連載 激動の世界は今 フォロー すべて見る この記事の筆者 五十嵐朋子
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