日本一人口少ない町で里山暮らし体験 「よろず小屋」開設へCF
日本一人口の少ない町として知られる山梨県早川町で、里山での暮らしを体験する施設「山の共同よろず小屋」の開設を目指したクラウドファンディングが始まった。支援を呼びかけているのは、30年前に町に移住し、古民家宿を経営する鞍打大輔さん(52)。山菜採りや狩猟など、山の食文化や町の風習を学んだ自身の経験から「山の暮らしの魅力を知ってもらいたい」と話す。
鞍打さんは大学時代、山村地域のまちづくりについて研究し、1996年に初めて早川町を訪れた。その後、町に移住すると、地元の歴史や生活・文化を調査し、町内外に発信する活動に取り組んできた。2019年には古民家宿とそば店を開業し、山で採れた山菜やきのこ、鹿肉など「山の恵み」を提供。町の郷土料理を取り入れたメニューもあり、食文化を伝えている。
早川町で生活するなかで「山での暮らしを一緒に楽しむ仲間を作りたい」との思いを抱き続けてきたという鞍打さん。そのきっかけづくりのため「よろず小屋」の開設を考案した。
施設では、山菜やきのこ採り、渓流釣りや狩猟など、山の恵みを採取する技術や取れた食材の活用方法を学ぶ体験会を実施。町の郷土料理や保存食づくりの体験会なども計画している。
クラウドファンディングの目標額は1000万円で、10月15日まで募集する。集まった資金は、開設予定地にある古い建物を解体し、新たな小屋を建てる費用に全額充てるという。順調に資金が集まれば、年内に着工し、27年中の開設を目指す。鞍打さんは「一緒に山の豊かさを分かち合う場を作りたい」と期待を込めた。
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