北九州の老舗「小倉飯店」が閉店 70年近い歴史、宴会需要減り
北九州市小倉北区堺町で昭和、平成、令和にわたり、地元の社交場として多くの人に親しまれてきた中国料理店「小倉飯店」が8月1日、営業を終えた。結婚披露宴や各種宴会でにぎわった老舗は、70年近い歴史に幕を下ろした。関係者によるとコロナ禍をきっかけに大口の宴会予約が減るなどし、最近は予約営業が中心だったという。
1958(昭和33)年に創業した小倉飯店は、堺町公園の向かいに位置する大型中華料理専門店として営業。90年10月、建物の全面改装を経て300人の収容が可能な大宴会場を新設。披露宴や同窓会のほか、地元の名士を囲む会合など各種宴会で利用され、地域の社交場として親しまれてきたが、コロナ禍以降は宴会需要が変化して客足が減っていたとみられる。
小倉飯店によると、4階建てのビル1階は100人収容できるテーブル席を中心としたレストランフロア、2、3階は8~70人向けの和洋個室を完備。大宴会場を4階に構えた。
料理は北京料理をベースに、四川、広東、上海料理を取り入れ、日本人向けにアレンジした中華料理を提供。北京ダックやアワビのオイスターソース添え、フカヒレの姿煮といった高級品から、チャンポンや皿うどん、お子様ランチなどの定番品まで100種類以上のバラエティー豊かなメニューを展開した。酢豚やエビチリをメインに添えたランチ御膳や、持ち帰り可能な各種弁当もそろえていた。
複数の関係者によると、建物は売却を検討。小倉飯店の営業は門司区の系列店「門司倶楽部(くらぶ)」に引き継がれ、同店のスタッフは「小倉飯店は、直近は予約客のみの営業となっていた」と話している。【橋本勝利】
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