裁判Plus 司法のリアル:使えなかった「お守り」 福祉が救えなかった老夫婦の悲劇
年金は月15万円ほど。決して余裕のある生活ではなかった。それでも人付き合いの苦手な男性を妻が引っ張るスタイルは変わらずで、「2人で頑張る」という合言葉を支えに生きていた。
妻は読経を日課にしていたが、経を唱えながら声を荒らげるようになった。「毒をまかれた」。近隣住民に対する根拠のない非難も交ざり、時には警察沙汰にも発展した。男性はその度、近所に謝罪して回った。妻をたしなめると「あなたがおかしい」と反論された。
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