水戸、熟成のJ1初白星 新加入・船橋「新しい風吹かせられた」
長い熟成の期間を経て、水戸がJ1初白星をつかんだ。それも京都相手に3―1の圧勝劇。「今まで関わってくれた水戸の全ての人たちに感謝したい」。樹森大介監督はかみしめるようにゆっくりと語った。
強度の高い守備が持ち味の京都に対し、圧力をかわすように小気味良くパスを回した。選手間の距離、予測が良いからだろう、セカンドボールの争奪戦でも負けない。前半は試合を支配していた。
先制点はそんな良い流れから生まれた。17分、ゴール前でのパス回しは相手にカットされたが、そこに圧力をかけ、船橋佑が奪い返す。すぐさまシュートを放つと、これが真瀬拓海に当たり、ネットを揺らした。
昨季、J2優勝を果たし、クラブ史上初のJ1昇格を決めた。2000年のJ2参入から一度も昇降格がないことから付けられた「J2の番人」というありがたくない異名を拭い去った。
そのうちの一人が、同じ茨城にホームタウンを置く鹿島から期限付き移籍した船橋だ。船橋はこちらも新加入の木本恭生の2点目をアシストするなど貢献。「新しい風を吹かせられて良かった」と喜んだ。
試合終了と同時にぐっと拳を握ったベテランサポーターの姿が印象的だ。これが勝利の味。主将の渡辺新太は「自分たちのやりたい形が出せて自信になる」。何度でも味わいたいものだ。【生野貴紀】
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