実りの秋、クマ対策どうする? キャリア50年の研究者が提言
昨年からクマの出没が多発する中、クマの活動が活発になる実りの秋が近づいている。50年以上にわたってクマの生態を研究している「日本ツキノワグマ研究所」(広島県廿日市市)の米田(まいた)一彦所長(78)にクマ問題について話を聞いた。
クマの数自体が増えたことにもよるのでしょうが、山奥にいる強いクマに押し出された若いクマたちが、「集落依存型」のクマとなって市街地周辺に生息地を広げているようです。山で暮らす従来のクマとは行動や生態も異なります。
この春以降も秋田市の中心市街地などでクマの出没が相次いでいますが、私は本来の生息地の山ではなく市街地周辺で暮らす集落依存型のクマが増えていると確信しています。市街地周辺の城跡の山などで越冬している個体もいるとみています。
50年以上クマを見てきた私からすると、クマは環境の変化に順応しているだけで、凶暴化もしていないし進化もしていません。もし以前より狂暴化しているのなら、3000回以上もクマに遭遇している私は生きていないはずです。
昨年導入された(自治体の判断で市街地での発砲を認める)「緊急銃猟制度」を有効に機能させるためにも、公務員(ガバメント)ハンターの育成と導入が急務だと思います。あと、クマ出没地域では、人への被害があった際の救助活動で危険に直面する警察にも、専門のハンターを置くべきですね。
まずは国が主体となって、より精度の高いクマの生息数の調査をするべきです。徹底的にクマを獲れば解決するという風潮は忌むべきですが、市街地に出てきてしまう集落依存型のクマは例外なく有害駆除するべきです。
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