被爆者100人の思いをシャッターに 元毎日新聞写真記者が出版
福岡市の写真家、松村明さん(79)が長崎原爆の被爆者100人を撮影した写真集「100の憶(おも)い/長崎・閃光(せんこう)」(りぼん舎、税込み5500円)を出版した。
松村さんは、毎日新聞で写真部記者として30年以上勤務した。退職後の2008年から、被爆者のポートレート撮影と被爆体験談の記録を開始。爆心地から5キロ圏内で被爆し、当時3歳以上だった人に取材を重ねてきた。「写された人の表情にただならぬ経験がにじみ出ていて、『撮り続けなければ』と強く感じた」と松村さんは振り返る。被爆体験を「思い出したくない」と取材を断られることもあったが、松村さんの熱意に押されて撮影に応じ、体験を語ってくれる人もいたという。
ポートレートは、08~25年に被爆者の自宅や長崎原爆資料館(長崎市)などで撮影された。ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の元代表委員、谷口稜曄(すみてる)さん(17年に88歳で死去)や、代表委員の田中熙巳さん(94)をはじめとする100人のモノクロ写真のほか、被爆遺構などを掲載している。
付録の別冊では被爆体験や、反戦や核のない世界を願うコメントなどを英訳付きで紹介。28人の体験を被爆当時とほぼ同年齢の人たちが朗読する試みにも取り組み、その音声データを聞けるQRコードも添えている。
松村さんは「被爆した人たちは平和を願い語り続けてくれている。その思いを後世に残すことは、戦争の悲劇を繰り返さないための一つの営みだと考えている」と話している。
より多くの若い世代に写真集を手に取ってもらおうと、11月1日までクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で支援を募っている。集まった支援金は出版費やデザイン費などに充てる。問い合わせはフォトマッサージ(092・775・3305)。【山崎あずさ】
「戦友を思い出す」 ビルマの仏塔・パゴダ、四国との関係とは 1/1 09:00 ミッドウェー海戦に見る日本軍の失敗 エリートたちの驕りと油断 7/2 06:45 絶対やってはいけなかった 昭和天皇が戦争末期に頼ったもの 8/8 09:00 若き操縦士 「せき込むエンジン」アルコール燃料に苦労も 8/13 11:01 インタビュー 99歳「戦争は生き地獄」 ビルマ戦線体験を次世代へ語り継ぐ 12/6 09:06 「戦争は地獄よ」 私のおばあが語った記憶 母は背中で息絶えた 6/23 18:26 動画あり 【最新記事】 広島・長崎原爆を見る
この要約はメディアの公開フィードから5Newsが集約したものです。 文脈も含めた全文はmainichi.jpにあります — コンテンツの権利はMainichiに帰属します。