「Pixel 11」シリーズはスマホを見る時間を減らす? Googleが目指した“AI×ユーザーの再定義”とは
Googleは、8月12日にPixelの最新シリーズとなる「Pixel 11」シリーズを発表した。ラインアップは前モデルを踏襲しており、ベースモデルの「Pixel 11」と、画面サイズを分けた大小2機種のProモデルの「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」に加え、フォルダブルモデルの「Pixel 11 Pro Fold」の4機種を展開する。最安になるPixel 11の256GB版は、Google直販価格が13万6800円だ。
ハードウェア的には、主にカメラやディスプレイ、プロセッサなどを強化した正統進化のPixel 11シリーズだが、新たに「Gemini Intelligence」を採用し、AI機能を刷新した。このGemini Intelligenceに基づき、ユーザーのやろうとしていることを先回りしたり、音声入力を改善したりといった進化を遂げている。Proモデルには新機能の「HiLight」を搭載。目指したのは、AIとユーザーとの関係の再定義だ。そのコンセプトを解説していく。
「大切にしたいことに目を向ける。家族とのつながりや新しい学びなど、今を大切にする。スマホを見る時間を減らし、日々の大切な時間を過ごしていただけるようにする。それこそがGemini Intelligenceで、テクノロジーとの関わり方を大きく変える一歩になる」
こう語ったのは、GoogleでPixelプロダクトマネジメントのシニアディレクターを務めるピーター・プルナスキー氏だ。Pixel 11シリーズは、ベースモデルのPixel 11からフォルダブルモデルのPixel 11 Pro Foldまで、全てがGemini Intelligenceに対応するよう設計されており、その機能をいち早く利用できるようになる。
Gemini Intelligenceとは、Android共通の新機能。Pixelシリーズ以外では、先に発売された「Galaxy Z Fold8」などの新モデルもこれに対応する方針が明かされている。共通しているのは、ユーザーのやりたいことを先回りして、Geminiが次の一手を提案してくれるということだ。プルナスキー氏によると、「負担を減らしながらスマートに作業できるよう設計されている」という。
機能的には、「Pixel 10」シリーズが搭載する「マジックサジェスト」を拡張したような内容で、「文脈に応じて先回りした提案ができるようになる」(同)という。具体例を挙げると、メッセージアプリでフライトについての質問をされた際には、Gmailの履歴から予約を引っ張ってきつつ、リアルタイムの情報も活用し、遅延がないかどうかまで画面上で確認できるといった具合だ。
これだけだと、既存のマジックサジェストと大きな差分はないが、Gemini Intelligenceでは、そのメッセージから直接、Geminiがアプリを操作し、レストランの予約を取る直前まで手続きを進めたり、複数上がったAirbnbの候補を比較したりといったことまでやってくれる。より、ユーザーの行動を先回りしながら、エージェント的に振る舞ってくれるというわけだ。
さらに、プレビュー機能として、レストランの順番待ちをしている際にその店舗の情報をロック画面に表示する機能も用意されている。いずれも、「日本は最初からではないが、順次提供される」(同)という。残念ながら、日本のユーザーは発売後もしばらく“お預け”状態が続いてしまう格好になるが、Pixel 11シリーズがGemini Intelligenceにいち早く触れられる端末という位置付けであることは間違いない。
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