「全員に魅力を経験させなくては…」 高校ラグビー指導者の思い
秋本番を迎え、高校ラグビーの日本一を決める「花園」(全国高校ラグビー大会)の予選が、全国で佳境を迎えている。少子化を背景に、あらゆるスポーツで競技人口の減少が指摘される中、ラグビーはその影響を最も強く受けている種目といっていい。
全国高校体育連盟(高体連)によると、統計を取り始めた2003年度に全国で1252校、3万419人だったラグビー部とその部員(男子)は、13年度は1089校(03年度比約13%減)、2万3972人(同約11%減)、23年度には863校(同約31%減)、1万7037人(同約44%減)にまで減った。今年度は8月現在で778校(同約38%減)、1万6873人(同約45%減)である。
1チーム構成人数は15人と、主要団体競技で最多。さらには激しいコンタクトプレーを伴うため、「けがの多いスポーツ」との印象も抱かれ、高校ラグビー部は減少に歯止めが掛からない状況だ。
1校1チーム維持の困難が指摘され始めた00年、高体連はほぼ全競技で、複数の学校で編成する合同チーム容認を打ち出す。当然、ラグビーも追随し、同年度の花園(第80回大会)から全国の予選に合同チームが参加。近年ではその数も100に近い。第103回大会(23年度)では、福井県で若狭東と敦賀工が編成したチームが予選を突破し、合同チームとして初の花園出場を果たしている。昨年度の第105回大会では、予選出場の全国528チーム中94チームが合同で、その構成校は332校だった(日本ラグビー協会調べ)。
合同チーム容認で部活動継続の選択肢は増やされたものの、部員数は依然として減少が続く。現場ではどう感じられているのか。「部活動を続ける生徒を減らさないためには、合同チームしかないというのが現状です」と話すのは、千葉県立流山おおたかの森高ラグビー部監督、深澤和毅教諭(36)である。
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