戦後81年:敗戦後を懸命に「生きる」子供描く 漫画家・ビッグ錠さんの願い
1945年、終戦までの8カ月で50回を超える空襲を受けた大阪。漫画家のビッグ錠さん(86)が88年に発表した漫画「風のゴンタ」は、この地を舞台に、たくましく生きる戦災孤児を描いた作品だ。
◆空襲があった時は、3歳と1歳の妹2人を乳母車に乗せて、母と一緒に逃げました。洋裁店を営んでいた父は警防団の活動でいなかった。家の前の電車道にみんながぞろぞろと行列を作る光景を覚えています。
不思議なもんでね。空襲の時って、あの熱気のせいなのか雨が降るんですよ。周囲が赤く燃えている中、昼か夜かも分からないような黒く曇った空から雨が降っていました。
母から聞いた話ですが、近所の人たちで淀川に向かって逃げていく中、布団をかぶった女性に「(川に)行ったらあかん。機銃掃射や」と言われたんです。その言葉を受け、僕らは川に行かなかったことで命拾いした。この話は何度も聞かされました。
――「風のゴンタ」を発表したのは、『包丁人味平』『スーパーくいしん坊』とヒット作を手がけ、売れっ子として名をはせていた時期でした。戦争について執筆の機会をうかがっていたそうですね。
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