有害鳥獣すむ荒れ地→5000本のヒマワリ畑に 地元住民整備で変身
人の背丈まで雑草が伸び、有害鳥獣がすみついていた奈良県高取町下子島地区の遊休農地26アールを今春から地元住民が整備し、ヒマワリ畑に変えた。地区民の憩いの場、公民館の隣接地で景観上の問題もあったが、8月中旬から約5000本のヒマワリが咲いている。秋にはコスモス、来春にはレンゲが畑を彩る。
農林水産省によると、再生可能な荒廃農地「1号遊休農地」は2024年度、全国で計9万7900ヘクタール。県内は計640ヘクタールで、奈良公園総面積(寺社敷地含む)に近い。草刈りされていない場合、景観やアレルギーの原因となる花粉の飛散の他、有害鳥獣のすみかとなる弊害がある。
下子島の区長、中西宏次さん(67)によると、この遊休農地にはアライグマ、ハクビシン、カラスなどがすみつき、スイカなどを植えた近くの畑を荒らしていた。また遊休農地にいたアライグマが近くの住宅の屋根裏にすみつく被害もあった。25年夏に駆除した際は、わなで有害鳥獣が十数匹も捕まった。
整備は今年4月から地区民有志で実施。作業ごとに参加者が増え、最大21人の住民が参加。草刈りして、農機具で耕してヒマワリとコスモスの種を植えた。コスモスの花期終了後はレンゲを植える予定だ。中西さんは「荒れた土地が花畑になり、地区民の心に幸福感を呼び起こした。他地区も参考にしてほしい」と話している。
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