対テロ戦争後の世界:タリバン復権から5年 アフガンで感じたわずかな兆し
旧政権時代、国際社会で孤立を深めたアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン。復権から15日で5年が過ぎたが、アフガンにはいまも閉塞(へいそく)感が漂っている。果たしてタリバンは変わったのか、それとも変わっていないのか――。
アフガンでタリバンが復権してから15日で5年が過ぎました。9月には米同時多発テロ(9・11)から25年の節目を迎えます。連載 「対テロ戦争後の世界」 では、四半世紀にわたる米国の「対テロ戦争」が世界に何を残したのかを探ります。
タリバンが21年に復権してから、まず優先課題に掲げたのが治安回復だった。アフガン戦争中、自爆テロを頻繁に行っていたのはタリバン自身だ。だが、政権を掌握すると、今度はテロを取り締まる側に回り、治安は目に見えて改善した。
一方で、イスラム教の極端な解釈による抑圧的な統治も再開した。象徴的なのが中学生以上の女子教育の禁止だ。24年には、例外的に認められていた女性の医療に関する教育ま…
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