1945年の石油危機:「日本酒の暗黒時代だった」 酒蔵に無縁の蒸留装置押しつけ
夏の日差しを浴びて、赤色の石州瓦が輝いていた。日本海に面する鳥取県北栄町。農地に囲まれた集落にある幕末期に建てられた酒蔵から、1枚の図面が見つかった。
アルコールの蒸留装置の略図で、部品に「資材支給」「製作支給」と書き込まれている。終戦直前の1945年8月、地元の税務署から配られたものだった。
戦時中、日本酒は「兵士・国民の士気を高める軍需物資」(専門家)と重視されたが、各地の酒蔵は原料の米不足から困難に直面していた。そんな中で日本酒造りとは無縁の蒸留装置を押しつけた国は、何をさせようとしたのか。
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