<QAで解説>外資が日本の金鉱山開発に意欲 鉱石の発見相次ぐ
複数の外資系企業が、日本で金を多く含む鉱石を相次いで発見していたことが分かりました。商業規模で採掘できる可能性が出てきており、実現すれば日本での金鉱山開発は半世紀ぶりとなります。Q&A形式で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「日本で高密度の金を含む鉱石発見」について解説します。
A 鹿児島県と北海道です。海外の金鉱山では一般的に、1トン当たりの金含有量(品位)が3グラム程度で採掘コストに見合うとされます。カナダの探鉱会社「アービング・リソース」は、鹿児島県北部の山ケ野金山跡で品位10・30~46・10グラムの鉱物を複数見つけたと発表しています。
A はい。山ケ野金山は1640年に見つかり、江戸時代後期には日本一の産出量がありましたが、1965年に閉山しています。アービング・リソースは「これまでは限られた鉱脈しか開発されてこなかった」とみています。
A アービング・リソースは、北海道北部の雄武(おうむ)町でも高品位の金を繰り返し見つけています。19年の初試掘では、118・5グラムという極めて高品位の鉱石が発見されたほか、25年10月にも複数の試掘坑から、品位最大24・22グラムの鉱石が出たと発表しています。
A 地球上にあるとされる採掘可能な金には限りがあります。既に4分の3に当たる約22万トンが掘り出されていて、埋蔵量は残り6・6万トンと推計されます。価値の落ちない安定資産として需要があるほか、腐食のしにくさや高い電導性から、電子機器や医療器具にも広く使われています。
A 日本では、81年に品位が平均20グラム程度の菱刈鉱山(鹿児島県)が見つかって以来、商業採掘できる金鉱山は発見されていないので、外資が見つければ日本の鉱山史が塗り替えられます。
A 各社は日本で半世紀ぶりとなる新たな金鉱山の開発に意欲を見せています。ただ、商業採掘をするには、さらなる試掘で十分な埋蔵量があることを確認しなければなりません。
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