ロンドンEYE:次期ジェームズ・ボンドは誰に 時代を映す007 女性描写も焦点
福永方人・ロンドン支局長の連載コラム。英国や欧州の動きを、ロンドン中心部の大観覧車(London Eye)のようにさまざまな「高さ」から見つめます。
映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドを務める新たな俳優の選考が進んでいる。2021年の第25作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで15年間、5作品でボンド役だったダニエル・クレイグが“引退”。新たにシリーズを手がけることになった米アマゾンMGMスタジオが後任を年内にも決定し、27年中に新作の製作が始まる可能性があると報じられている。
1962年の第1作「ドクター・ノオ」から続く長寿シリーズである。時代が移ろい、価値観が変遷する中、ボンドの描かれ方も変化してきた。次期ボンドを巡っては人選だけでなく、役柄に現代性がどう反映されるのかも注目される。
高級スーツに身を包み、各国の美女と情事を重ねながら、困難な任務を冷静・冷徹に遂行する英国紳士――。第二次大戦中に英海軍情報部での勤務経験を持つ英作家イアン・フレミングが生み出したボンドは、映画によってそんなイメージが定着した。
これまでショーン・コネリー(出演期間は1962~67、71年)▽ジョージ・レーゼンビー(同69年)▽ロジャー・ムーア(同73~85年)▽ティモシー・ダルトン(同87~89年)▽ピアース・ブロスナン(同95~02年)――と、クレイグを含め6人の俳優が演じてきた。出身国は英国やアイルランド、オーストラリアだ。
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